有職、無職

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昼過ぎに起きて惰眠をむさぼっていると緊急事態宣言の影響で元バイト先の飲み会を中止にするとの連絡があった。今の部屋にはテレビがないし、外に出るのは真夜中の散歩くらいなのでそんな逼迫した状況になってるとは知らなかった。

 

無職になると社会との接点がほぼなくなる。普通の人が無職を嫌がる理由の一つにこれがあるが、自分にとっては世俗とこれくらいの距離感を保てるのが快適極まりない。

ニートとして生きていくには適性が必要だという。主に金が無くても日常を楽しむ力や、世間一般の価値観から外れて生きることに対して何とも思わない精神力がこれに当たる。

自分としてはどちらもいい線行ってたと思うのだが、結果としては二か月も経たないうちに脱落することになってしまった。貴殿の今後の活躍をお祈りします。いくら安く生活ができても確実に金は減るので適性があるだけではうまくはいかない。

 

安い飯がうまい、八時間眠れる、金のかからない娯楽がある、人生はこれだけで充分だ。あとの労働や金にまつわるあれこれは全部文明が生み出した余計な価値に過ぎない。不満足なソクラテスより満足した豚であるべきだ。

おれはこの世に多くを望まないし、期待もしていないので最低限何もしないでも生きられることくらいは担保していただきたい。そもそもおれが始めたことじゃないしな。