どこまでも愚かな自分について

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新卒研修で数週間泊まり込みの現場作業をやることになった。

研修自体はそこまでキツイものではなく、同僚との軋轢があるわけでもないが、作業服を着てヘルメットをかぶって日がな泥にまみれることはおれの星の数ほどあるやりたくないことの中でも上位にくるものである。

お前の選択は間違いだったし、人生に対してあまりにも怠惰だし、その報いを当然受けるべきだと何日もかけてじっくりと教え込まれているような気分になった。

自分は選択することが何よりも苦手だし、望みを現実的なものとして言語化する力も持っていない。そして何より自分の人生に対して本気になることができないのである。

自ら選びとり、獲得することが求められる就活というイベントに対しておれは絶望的に相性が悪かった。

人生の重要な岐路でそういう権利を主張できない人間にはもっとも望ましくない結果が与えられる。

誰かのせいにして責任を逃れたいが、時流だとか、世間だとか、周りの人間が悪かったわけではない。

他でもないこのおれがどこまでも怠惰で馬鹿で愚鈍だったことが原因なのだ。

 

明日も朝から研修があるので眠剤を飲んで今日はもう寝ることにする。